昔ながらの柑橘で今もなお人気があるものに八朔があります。
あの独特な食味は他の柑橘では味わうことができません…。
ザックとした食感と、食べた時に口の中に広がる爽やかさ、そして、食べ終わったあとに残る少しの苦み。
この味にハマった方も多いことでしょう!
様々な柑橘がそれぞれ品種改良されてきている中で、昔から変わらないのは珍しいことです。
それくらい根強いファンが多いことの証だと思います。
当園でも、栽培面積は本当に少ないですが、未だに栽培を続けています。
それは、八朔ファンがいるからです!
飽きの来ない味わいは糖度の高さだけではないからだと思います。
柑橘の本当の美味しさは糖度とクエン酸のバランスが大切なポイントのひとつです。
大人な味わいの八朔、味わってみませんか!?
木の生命力がそのまま果実になったような柑橘です。
八朔を栽培していて感じることは生命力の強さです。
柑橘栽培の中で美味しい実を作るための作業として選定作業があります。
この八朔も当然ですが、春先に剪定作業を行います。
その作業で、枝を切って新しい芽を出させそれに実を着けるようにするのですが、その芽の勢いが他の柑橘とは全く違いグングンと伸びます。当然ですが、それに花が咲き実を着けるのでいつも大木のようになってしまいます。
その影響なのか、実の成長もすごく、ドンドン大きくなります。
しかし、八朔を食べたことがある方はお分かりだと思いますが、中の果肉は想像したよりも小さいんです。
外観が大きいのに中身は小さい…。
それは外皮の成長が盛んだということで、つまり、皮が厚いということなんですね!そして、中の実が小さいということは味がギュッと凝縮されていることだと思います。
なので、あのような独特な食味になるんでしょう!
食べにくいだけに魅力を感じる独特な食味!
八朔を手にした時、その重量感に驚いたことがある方も多いと思います。
そして、皮をむいた時の中の果肉の意外な大きさにも驚きを感じたこともあるでしょう!
本当に独特な個性を持っている柑橘が八朔です。
最初に感じるのが外皮の厚み。しかも硬いですよね!
これが食べる時にはありがたくないのですが、この皮を利用する方にとっては大切なものなんです。
っというのも、この皮にこそ柑橘の栄養素がギュッと詰まってるんです。
その皮を使ってマーマレード等を作られる方が多くなってきています。それは、皮に含まれる豊富な栄養素を理解されてきた方が多くなってきている証です。
また、果肉はザクッとした食感が特徴で、食べた時の爽やかな感覚とその後に残るちょっとした苦味が絶妙なんです。
実は、柑橘栽培をしている私も、数ある柑橘の中でも好きな種類のひとつなんですね!
果肉の味だけではなく、柑橘そのものの栄養も全部楽しみたいという方におすすめの八朔、いかがですか!?