当園で販売しているのはメインが生果です。
柑橘各種の規格外の果実を「ワケあり商品」として格安にて販売しています。
そのため、販売期間も12月下旬から翌年の6月頃までと約半年間となります。
そんな中、限定販売商品としてストレート果汁のジュースを販売しています。
そもそも生果各種をお買い上げ頂いている方の中で、地方発送されるなど、一定量以上をお買い上げ頂いた方に感謝の気持ちといたしましてジュースを搾ったのが始まりでした。
そのうち、購入したいとのお問い合わせも多くなり販売するように…。
当園のジュースは、そのような経緯もあり、ジュース加工用の果実をジュースにするのではなく、生果として販売しているものを加工にしているので、どうしてもコストアップになります。
さらに生産量も少数限定になるので、ネット販売と県内道の駅(数カ所)のみとなっています。
これから先も販路は拡充していく予定ではありますが、数量はそれほど多く生産することにはならないと考えています。
もしもどこかで当園のジュースに出会う機会がありましたらお手に取っていただくと幸いです!
木生り完熟にこだわる理由…。
当園では、ジュースとして加工しているのは主にサンフルーツと清見タンゴールの2種類です。
いずれも佐田岬半島での生産が盛んで、ここで栽培されたものは他で栽培されたものよりも食味が良いと市場評価も高いことがあります。
美味しい果実をそのまま丸ごと搾ることによって果実本来の味を楽しんで頂きたいと考えています。
本来、柑橘の美味しさが一番伝わるのは生果なんです。
ジュースにすることによって皮などの雑味が入ってしまうのと、食べた時の食感はジュースでは味わうことが出来ません。
そこで加工場を厳選した結果、より滑らかで果実本来の味わいを引き出すことができました。
その結果、濃厚な味わいのジュースに仕上がり、そのままストレートで飲むのはもちろん、色々な楽しみ方ができるようになりました。
例えば、ジュースを凍らせてシャーベットにしたりカクテルなどに割ったりしても美味しく頂けます。
更にはサラダのドレッシングの香り付けたお料理の隠し味としても利用されている方も多く、その用途はますます広がっています。
そして、木生り完熟にこだわるのは、その柑橘の一番美味しい時期、ベストな食べるタイミングが分かるのは生産している農家なんです。
しかし、実際は収穫してからの日持ち期間を考慮して早めに収穫し、貯蔵してから出荷します。
実際、当園で地元の共同選果場への出荷の分に関してはこのような方法をとっています。
ですが、個人販売に関してはできる限り木で完熟させたものを収穫・販売していくように心がけています。もちろん、ジュースも同様に食べ頃になるタイミングを確認しながら搾汁するようにしています。
ここ佐田岬半島で栽培された柑橘の美味しさを味わっていただきたい!
四国の最西端に位置する日本一細長い佐田岬半島。
その半島の先端部分の宇和海側に当園はあります。
半島独特の自然は柑橘栽培において決して好条件とはいえません。
その厳しい自然環境の中で昔から栽培されてきた柑橘。
それは急斜面に築かれた石垣の段々畑と強い風を防ぐ防風垣があったからこそ…。
これらの園地を今もなお守り続けながら柑橘の栽培をしています。
ほとんどの柑橘はストレスを感じることで美味しさが増すといわれています。
急斜面にある段々畑は水はけがよく、そこに植えられた柑橘達は太陽の光を十分に浴びて育ちます。
さらに、海からの照り返しや、ミネラルをいっぱい含んだ潮風、そして、石垣反射による照り返し…。
様々な条件が重なり合ってこの柑橘の味が出せているのだと思います。
そこで育った果実を何もたさずに丸ごと搾ったジュースです!
ただ甘いだけではない、その果実の持つ本来の味わいが楽しめると感じています。
「厳しい自然が作り出す美味しさ…。」
危機があればぜひ、召し上がってみてくださいね!