愛媛といえば伊予柑ですね。
それほど愛媛の地に根付いている柑橘です。
しかし、時代の流れとともに食の好みも変わり、近年では生産量が激減しました。
甘く食べやすい柑橘が好まれる今の時代に合わなくなったのでしょう!
それでも、伊予柑の豊かな香りと果汁の多さ、甘酸っぱくて柔らかな果肉…。
未だに根強いファンがいることも確かです。
当園でも少量ではありますが、一般販売用として栽培しています。
収穫は12月下旬、その後、一定期間予措し、食べころになるのが1月下旬から2月上旬です。
甘いだけの柑橘はちょっと…。
そんな方におすすめなのが、綺麗な紅色で、しっかり食べごたえのある伊予柑です。
愛媛の自然が育んだ伊予柑。
愛媛が伊予柑の一大産地になったのは、この土地が栽培に適していたからでしょう。
伊予柑は山口県で偶然に発見された品種なんです。なので、よくいわれる親品種と呼ばfれるものがはっきりしていないんです。
その伊予柑の苗木を明治22年に松山市に持ち帰り、苗木を育成して広めたのが始まりで、それが松山市周辺に広がり、一大産地になったようです。
そんなおり、枝変わりから宮内伊予柑が発見され、その食味の良さから広く栽培されるようになりました。
ちなみに、当園の伊予柑も宮内伊予柑です。近年では、伊予柑といえば宮内伊予柑を指すことが多くなっているようですね!
ちょっと食べにくいですが、味は絶品です!
伊予柑は外皮が厚いため、ちょっとむきにくいのが難点。
それに、内皮(じょうのう)も厚いため、内皮もむいて食べる必要があります。
しかし、とても香り豊かで、外皮をむいた時に広がる爽やかな香りは何ともいえません!
さらに、果汁がとても多くてジューシーなのも特徴のひとつです。
甘酸っぱくて、後口の良い食味は伊予柑の魅力ですね!
また、ジュースやソフトクリーム等の加工品としての利用も盛んで、最近では、ご家庭でジャムやマーマレード、スムージーなどに加えて楽しむ方も増えているようです。
このようなことができるのも、豊かな香りと果汁があるからこそなんですね!
昔懐かしい味わいながらも、新しい楽しみ方が出来る伊予柑、ぜひ、ご賞味ください…。